Netflixの人気シリーズでマニラ刑務所を特集!
最初に
今回の投稿記事は、セブにもPH不動産にもあまり関係のない内容です。定期的にフィリピンのダークサイドにフォーカスを当てた投稿記事を書いていますが、それはフィリピンのポジティブな面だけでなく、ネガティブな部分を知るのも意味があることかと思うからです。
Netflixの人気シリーズ
Netflixに「潜入!世界の危険な刑務所(英: Inside the World’s Toughest Prisons)」という人気ドキュメンタリーシリーズがあります:
潜入!世界の危険な刑務所
2016/5シーズン/TVドキュメンタリー
“報道記者たちが自ら囚人として、世界の中でも危険度が高いとされる刑務所に潜入。重罪を犯した狂暴な囚人たちとの生活、また刑務所内での暗黙のルールとは?” 出典: NETFLIX
僕の大好きなNETFLIXオリジナルシリーズの1つなのですが、先日リリースされたシーズン5の1エピソードがマニラシティ拘置所に潜入するという内容でした。エピソード名は「フィリピン: 麻薬戦争の副産物」です。
⇑ シーズン5のオフィシャルトレイラーです。黄色のTシャツ着用の囚人はフィリピン刑務所に収監されている人たちですね!
実はフィリピン刑務所は同シリーズのシーズン1でも取り上げられています。とても不名誉な話かと思いますが、フィリピンの劣悪な刑務所環境はアンダーグラウンドな題材にフォーカスを当てるドキュメンタリーな中では人気&定番のトピックです(苦笑)。当サイトでも別のドキュメンタリーを紹介したことがあります:
上記LINK記事で紹介したドキュメンタリーも非常に興味深い内容でしたが、少し古いものでした。今回紹介するNETFLIXのドキュメンタリーは最近リリースされたものなので、時が流れてどのように状況が変わってきているのか知るのも◎ですね😆
フィリピンの刑務所=劣悪な環境
フィリピンの刑務所と言えば劣悪な環境で有名です。フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、2016年に比大統領に就任以来、徹底的にドラッグに関わる人間を取り締まってきました。政府発表でも警察の麻薬犯罪捜査による死者が5千人以上に上りますが、一説には実際は2~3万人のドラッグ関係者が殺されているという話もあります。当然、逮捕者数もかなりの数になっています。
増加する逮捕者に比べ、収容施設の数が絶対的に足りず、フィリピンの刑務所はどこも収容率が想定の何倍にもなっているという話をよく聞きます。収容率が2000%超えなどの冗談としか思えない数字を聞くこともあります。
「潜入!世界の危険な刑務所」シリーズでは、メインキャストの方が各国の刑務所に潜入取材されていますが、環境の劣悪さに関してフィリピン刑務所はトップクラスです(笑)。
番組内で気になった部分/情報
詳しい内容は実際に見てもらった方が早いと思いますので割愛しますが、気になった部分/情報をいくつか紹介していきたいと思います。
- 潜入刑務所はManila City Jail。収容人数1200人想定の施設に対して、現在の囚人数は約5000人。
- 囚人400人に対して看守1人の割合。
- 共同管理 = 看守と囚人が協力して管理。囚人数に対しての看守の数が足りていないので、刑務所の中はマヨーレスまたはギャングのリーダーが管理している。当然彼らも囚人なので、囚人が囚人を管理している事になる。
- 刑務所内で優遇/特権を得るためにはギャングメンバーになる必要がある。
- マグナ・カルタ = ギャングの独自のルールがある。
- 囚人が刑務所内でビジネスを始める事も可能。
- 過密状態のなかで寝るスペースを確保するため、隣の人間と重なって寝る😵
- 多くが裁判待ちで勾留されている。裁判が始まるまで14年間も刑務所に勾留され、結局無罪だった人間もいる
- ギャング内の階級が上の人間やお金を持っている人間は良い監房が与えられる。
- ギャング毎に寮を管理している。
色々な意味で凄かったです。一時期フィリピンの刑務所内でのCovid-19パンデミックが騒がれていましたが、それはあの状態なら簡単に広まるよねと納得してしまいました(笑)。衛生環境も良くないでしょうしね..。
⇩