フィリピン現地ニュースで見かけるワードOFWとは?
OFWとは?
情報収集のためフィリピンやセブの現地ニュース記事をリサーチしていると、見出しに「OFW」という単語が含まれている記事をよく見かけます。特に新型コロナウイルスCovid-19が流行してから、このOFWというワードを見かける事が増えています。僕も最初にこの単語を見た時は意味が分かりませんでした。OFWは以下の略語です↓
=海外で働くフィリピン人労働者
OFWが稼ぐ外貨はフィリピン経済を支えている
フィリピン好きや詳しい方の間では常識なので、既にご存知の方が多いかもしれませんが、OFWが仕送りとして海外からフィリピンに送る金額は、フィリピン全体のGDPの約10%を占めており、フィリピン経済を支える大きな収入源となっています。フィリピン政府が何故OFWを「現代の英雄=Bagon Bayani」と呼んでいるか分かりますね:)。
日本貿易振興機構JETROの発表 によると、2019年にOFWによるフィリピンへの送金額は350億7100万ドル (フィリピンGDPの9.8%に相当する) で、海外の労働者が自国に送金した金額ランキングでは世界第4位だったようです。この数字はASEAN諸国の中ではぶっちぎりの1位です。
以下に国別順位表を貼っておきますが、1位はインド、2位は中国です。その上位2か国は総人口数が桁違いですからね!3位はメキシコです=隣接しているアメリカへの出稼ぎがとても多い影響かと思います。また以下のランキングを見ると、GDPに対する送金額の割合はフィリピンがトップです。如何にOFWがフィリピン経済を支えているか分かります!
フィリピン人が海外で活躍できる要因
よく言われている事ですが、「高い英語力」かと思います。フィリピンは公用語をフィリピン語(タガログ語など)と英語にしている多言語国家です。フィリピンの学校教育では、英語で授業を行っている事は有名な話です。ですので、教育をしっかりと受けれる環境の人々は、とても綺麗な英語を喋ります。特に僕ら日本人のように英語が母語でない国に人間にとっては、アメリカ人などが喋るネイティブイングリッシュよりも、第二言語として喋るフィリピン人の英語の方が聞き取りやすいという特徴があります。
ただ残念ながら、フィリピンには十分な教育を受けれない人たちが多くいるのも事実です。フィリピン人全員が綺麗な英語を喋れるわけではありません。フィリピンでは英語レベル=ソーシャルクラスに当てはまるケースが多い事は否めないかと思います(最近は低所得者層の子供でもしっかりと教育を受けれるシステム作りをしていると聞いていますので、変わってきているかもしれませんけどね!)。
同じ理由(=高い英語力)で、現在世界各国の企業がフィリピンにコールセンターを置いています。セブエリアにも、セブシティのITパークやビジネスパーク、マクタン島のニュータウンに多くの企業のコールセンターが進出していますね。アメリカやヨーロッパなどの企業ですと、自国でコールセンターの社員を雇うより、はるかに安い賃金でフィリピン人スタッフを雇用できますからね。
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