マネロン目的でのフィリピン不動産投資は✕
マネーロンダリングとは..
マネロン目的でのPH不動産投資
一昔前はマネーロンダリング目的で海外不動産投資をされている方々もいたと聞きます。またマネーロンダリングとは少し違いますが、表に出せないお金で海外不動産を購入されていた方々もいたでしょう。ルールや規制が今ほど整備されていなかった背景があるかと思います。フィリピン不動産も例に漏れずだったはずです。
しかしながら、現在はマネーロンダリング目的や表に出せないお金でフィリピン不動産を購入するのは難しいと思います。表題では「✕ (駄目)」と書きましたが、「難しいまたは不可能」という言葉の方が適切かと思います。
理由/要因
現在、世界的にマネーロンダリングについて取り締まりが厳しくなっています。前回の投稿で書きましたが、日本からの海外送金は全てマイナンバー紐づけが原則必須ですし、そもそも国際決済に対してはSWIFT*で全てのお金の流れが記録されています。SWIFTが一般公開されたのは2014年6月からです。意外と最近なんですよね😮
*SWIFTとは..
“SWIFTは、ベルギーに本部があるSWIFT=「国際銀行間通信協会」が運営する決済ネットワークです。 およそ200の国と地域の1万1000以上の金融機関が国をまたぐ貿易などの決済や送金に使うシステムで、1日当たり4200万件の送金情報を取り扱っています” 出典: NHK
フィリピンのイメージ
フィリピンはその辺ルーズなイメージがありますが、全然違います。想像以上に厳しくチェックされます。
PH不動産購入者がフィリピンの銀行口座開設をする際には*、IDやマイナンバーはもちろん、購入資金の出元まで証明しなくてはなりません。過去数年間の銀行通帳の記録などの提出を求められるかと思います。年々厳しくなってきていると聞きますね (僕がPNBの口座を開設したのは5年以上前なのですが、その時はそこまで厳しくなかったです)。
* PH不動産購入者は特別なVISAなしでもフィリピンの銀行口座開設が可能です: 詳しくはこちら
銀行口座開設時以外にも..
デベロッパーから複数のID提出を求められますし、フィリピン国内でのTIN# (納税番号) の発行/紐づけが必須です。正直なところ、現時点ではフィリピンのTIN#がしっかりと機能しているとは思えませんが、諸々紐づけられているのは間違いないです。
多くのフィリピン不動産購入者は「フィリピンの緩いイメージと違い、かなり細かいな~」と思うはずです。イメージだと、購入資金さえ用意すれば、その場で誰にでも販売してくれる感じなんですけどね(笑)。
上記のような事情があるので、まともな不動産エージェントならマネーロンダリングのお手伝いや反社会的勢力に関わる人間からの購入仲介は断るはずです。契約書にも書いてあるでしょうしね。
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