フィリピンは男女平等の国?
ある日のヤフーニュース
今回の投稿はあまりセブ不動産には関係ないです。
先日Yahooニュースをチェックしていたら気になる記事を見つけました。ニュース記事の題名は「アジア一男女平等なフィリピンが、なぜ世界で唯一離婚が違法な国なのか」。ヤフーニュースは時期が経つとリンク切れになってしまうので、ここではURLリンクを貼りませんが、気になる方は上記タイトルで検索すればすぐに該当記事を見つけられると思います。
興味深かった点①
まずは記事のタイトルにもなっている「離婚が違法」という点です。初めて知りました…。記事によると「法的分離」を申請すれば、共同生活は解消でき、共通資産の分割は可能のようですが、法的には一生夫婦のようです。またそもそもの「結婚を無効にする」という方法もあるようですが、それには費用が大きくかかり、多くのフィリピン人にとっては払える金額ではないです。こちらも記事内にも書いてありますが、「妊娠中絶も違法」なのですね。確かにフィリピンはシングルマザーの方がとても多いです。宗教的価値観で妊娠中絶をしないのだと思ってましたが、法律的に違法とは知りませんでした。どちら(離婚/妊娠中絶)も現在の法律に対する反対意見が多く、合法化の動きは進んでいるようですけどね。
自分自身の勉強不足を痛感します↑。不動産だけでなくカルチャーやその国のルールなども勉強が更に必要です。
興味深かった点②
「フィリピンはアジアで一番ジェンダー間の平等が保たれている国」だという点です。以下に記事の一部内容を抜粋します:
“同性愛者であることをオープンにしている国民が多く、マニラで毎年おこなわれるゲイ・プライド・パレードには、昨年、雨にもかかわらず7万人が集まった。2016年にはトランスジェンダーの女性が議会選挙で勝利しており、昨年、91%の票を得て再選されている。
さらに、フィリピンはアジア各国に比べ、もっともジェンダー間の平等が守られている国でもある。世界経済フォーラムが発表している「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の2020年版ランキングで同国は16位(日本は121位)。ASEAN内であれば1位だ。
「男女の賃金格差はほとんどなく、内閣における男女の割合は平等。ハラスメントや差別を取り締まる法律が厳しく整備されている」”
出典:Yahoo!ニュース
さすがにグローバル・ジェンダー・ギャップ指数がASEANでトップなのは知っていました。日本が121位で先進国のなかでは相当低い順位という事で一時期話題になりましたしね。参考として以下に20位までの順位を記載します。
- アイスランド
- ノルウェー
- フィンランド
- スウェーデン
- ニカラグア
- ニュージーランド
- アイルランド
- スペイン
- ルワンダ
- ドイツ
- ラトビア
- ナミビア
- コスタリカ
- デンマーク
- フランス
- フィリピン
- 南アフリカ
- スイス
- カナダ
- アルバニア
僕の肌感覚でも…
実際に今までビジネスで会ったフィリピン人の事を思い出してみると、むしろ男性より女性の方が役職的に上のケースの方が多い気がします。バンクやデベロッパーのマネージャー的立場にいるのは明らかに女性が多いです。日本などに比べると、女性の社会的地位/立場はフィリピンは圧倒的に高いのは間違いないです。女性大統領も早い段階で生まれていますしね!
あと確かにトランスジェンダーの方も多いですね。1月に行った不動産視察の中の1つのデベロッパーのセールスマネージャーがトランスジェンダーの方だったのですが、その方はその時に回った全てのデベロッパーのセールスの中でも抜群に優秀でした。話を聞いたら政府支援で日本の名古屋大学にも留学経験があるようで、超エリートの方でした。性的指向の面ではマイノリティにカテゴライズされてしまうかと思いますが、性的指向などビジネスには全く関係ないですから、優秀な方が高い役職(=セールスマネージャー)でご活躍されているのは素晴らしいと思います。日本も同性愛者の方に対する考え方は大分変ってきているとは思いますが、まだまだ保守的な考えの方が多く閉鎖的なのは否めません。
ジェンダー間の平等が保たれているというのは、フィリピンが世界にアピールできる大きなストロングポイントだと思います!!
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