コロナ禍でターンオーバー時期を先延ばしできる?
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プレビルドコンドミニアムとは?
出典: 「フィリピン不動産のプレビルド物件とは何か?」
コロナ禍でコンドミニアムが完成!
上記にも書いていますが、フィリピン不動産を購入している多くの投資家の方々はプレセール時にコンドミニアムのユニットを購入しています。プレビルド物件が人気の理由はいくつかありますが、1番大きな点は価格です:通常、フィリピン不動産は(初期)プレセール時に最安価格で販売開始、そして完成に近づくにつれて価格を上げていきます*¹ 価格上昇率はそのコンドミニアムの人気(販売状況)によって変わってきます。
コロナパンデミックにより日本~セブ間を自由に渡航が出来なくなり*²、早1年半以上が経ちました。渡航が許可されないこの期間に完成~ターンオーバー(引渡し)がスタートしたセブエリアのコンドミニアムもあります。
*² 特定のVISAを所有している方は、隔離期間ありでフィリピンに入国できます。観光ビザでの入国はまだ始まっていません。
コロナ禍にコンドミニアムが完成引き渡しが始まった場合はどのように対応すれば良いのでしょうか?僕の知り合いでもパンデミック中にセブのコンドミニアムが完成引き渡しが始まった人間がいますので、その彼ら彼女らから聞いた話を基に今回は「パンデミック禍でのターンオーバー」について書いていきたいと思います。
⚠ ATTENTION ⚠
以下に記載しますのは、あくまで一般的なパターンです。デベロッパーによっては、当てはまらないケースもありますのでご注意ください。まずは購入元のデベロッパーに問い合わてみましょう!
コロナ禍でのコンドミニアムのターンオーバー
パターン①: 代理人に諸々の引き渡し手続きを依頼
SPA*³ で代理人を立てれば、オーナー自らが現場に立ち会わなくても引渡し手続きを完了させる事が可能です。このケースの場合、代理人は不動産購入契約時を仲介してもらった不動産エージェントにお願いする事が通例かと思います。
*³ SPA = SPECIAL POWER OF ATTORNEY: 簡単に言いますと特定委任状です!
渡航なしでSPA契約をして代理人を立てる場合、デベロッパーから日本国内の大使館及び外務省での認証を求められるケースがあります。その場合は認証費用がかかります。知り合いの方は総額で6万円ほどかかったと言ってました。フィリピン国内での認証でもOKなケースも聞いた事があります(マニラでの話ですが)。
パターン②: ターンオーバー時期を延期してもらう
上記パターン①のように、オーナー不在の中でも代理人を立て「ターンオーバー~内装家具付~賃貸運用開始」を希望される人々がいる一方、コロナ禍での状況を考えターンオーバー時期の先延ばしをご希望される購入者の方々もいます。
僕の知り合いの1人も先延ばしを希望しました。彼の経験談を書きますと..
- 2021年3月頃にデベロッパーからターンオーバー開始の通達を受ける
- コロナ禍で渡航が難しいという理由で、ターンオーバー時期の先延ばしを希望している旨をデベロッパーに伝える
- デベロッパーは上記希望を受け、ターンオーバー時期の半年間の先延ばし(2021年3月⇒2021年9月)を受諾
- 2021年9月になっても状況があまり変わらなかったので、再度の先延ばし希望をデベロッパーに伝える
- デベロッパーは2度目の先延ばし希望を受諾せず、SPAで代理人を立てターンオーバーを進めるようにオーナーに要望 ←現在ここ
他の方の話を聞きましても、デベロッパーは一定期間の先延ばしは許容するが、それ以降の先延ばし希望は許可しないケースが多いようです。日本では考えられないですが、そこはやはりフィリピンです(ターンオーバー=引渡しが完了しますと、オーナーにはCondo Dues*⁴ の支払い義務が発生いたします。デベロッパーとしては1日でも早く引き渡しを完了させたいと言うのが本音だと思います)。
*⁴ コンドミニアムの管理会社(admin office)に毎月支払う管理費/共益費
上記の知り合いは現在も引き続き交渉中のようです。どのように話の落とし所をつけるのか注目ですね。
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