セブエリアを襲った台風「Odette/Rai」
とんでもない被害になっています😢
日本ではあまり大きく報道されていませんが、強力な台風22号(OdetteまたはRaiという名称で呼ばれています)がフィリピン南東部に直撃して、セブエリアを中心に多くのエリアで大規模な被害を受けています。
以下に最新のニュース記事を引用するので、詳しくはそちらをご参照ください:
出典: BBC NEWS JAPAN
https://www.bbc.com/japanese/59723155
“フィリピンに先週、猛烈な勢いの台風22号が上陸し、これまでに少なくとも375人の死亡が確認された。警察が明らかにした。上陸したスーパー台風「ライ」は、風速が時速195キロに達した。フィリピン南東部の島々を16日に直撃し、約40万人が避難した。現地警察によると、少なくとも500人が負傷し、56人が行方不明になっている。救助隊は被災現場の様子を「完全に大虐殺だ」と表現した。多くの地域で連絡手段が奪われており、被害の全容把握が困難になっている。各地で地滑りや洪水が発生したため、全体の死者数はさらに膨れ上がる恐れがある。フィリピン赤十字社のリチャード・ゴードン会長は、「多くの地域で電気や通信手段がなく、水もわずかしなかない」とBBCに話した…”
現在でも多くのエリアでライフラインが途絶えている状態です。今後情報が明らかになるにつれ、全体の死者数が膨れ上がるのは間違いないかと思います。セブエリアだけでなく、他のボホール島やミンダナオ島なども大きく被害を受けているので、全体の被害規模は測りしれないです。
現地からの画像
現地で画像をアップしてくれている人たちからお借りさせていただきます:
一番の問題点
台風がセブエリアに直撃したのは2021年12月16日(木)の夜の時間帯です。直撃直後は通信環境が壊滅状態で情報がほとんど上がってきませんでしたが、日が経つにつれ一部の通信可能なエリア(セブIT Parkなど)から被害情報が伝わってきました。
家を失った人も多くいると聞きます。また全壊していなくても屋根が吹き飛んでしまい半壊状態になっている家も多いと聞きます。日本人が住むようなコンドミニアムが倒壊している話は聞きませんが、コンドミニアムでもロビーや外装、アメニティなどでかなりのダメージを受けているようです(コンドミニアムについては以下で書きます)。
1番の問題点は、インフラ・ライフラインが壊滅状態の点です。多くのエリアで未だに電気、水道、通信環境が途絶えております。上記写真を見ても分かる通り、街中の電柱が倒壊している状態ですので、電気が復旧するのには時間がかかりそうです。
特に水が足りていない点が大きいようです。人間は水がないと生きられません。飲料水はもちろん水道が止まっているエリアも多いので、生活用水が確保できない状況のようです。お水販売場所には常に長蛇の列ができているとの事で、お水の確保が大変難しくなっていると聞きます。
ジェネレーター完備のコンドミニアム
メトロセブエリアに位置するコンドミニアムの多くは、緊急用のジェネレーター(発電機)が完備されています。また貯水槽を完備しているコンドミニアムも多いです。ジェネレーター&貯水槽完備のコンドミニアムにお住いの方は電気・水ともに使用可能です(*電気水道使用不可のコンドミニアムもあります)。
ただし電気使用可能でも制限を掛けられているコンドミニアムも多いようです。お世話になっているセブ不動産エージェントの新谷さん夫婦は、知り合いのIT Parkのコンドミニアムに避難しているのですが、そこのコンドミニアムはエアコンの動力は使用不可(扇風機を回しているようです)、またジェネレーターON/OFFの時間帯が決まっており、電気を使用できる時間が決まっているとの話です。それでも少しでも電気が使えるのはありがたいですよね。&IT Parkにいるので、新谷さん夫婦とはしっかり連絡取れています。
今回の災害を受けて、コンドミニアムの価値を再確認されている方も多いようです(シェアの許可を得ていないので、問題があれば以下は削除します)。確かにこの状況で電気・水が使えるor使えないは大きいですよね😅:
コンドミニアムに住んでいて本当に良かったと今回の台風で思いました😌
— トリセブ🇵🇭セブ島お助けマン (@toricebu) December 19, 2021
発展途上国で災害に会って思うのは、なんだかんだ高い金出してコンドミニアムに住んでいた価値があったなってことっすね。
やっぱりジェネレーター完備してるだけで全然違う。
去年までの一軒家だったら完全に詰んでたわ。
ただ、このジェネレーター代金は次の電気代に載せられような予感がする。— りょうへい 【セブ島のweb屋】 (@ryohei_z) December 17, 2021
今回の件で..
TwitterやFacebookなどのSNSの存在は災害時にとても大きいと再確認しました。SNSで情報を獲得できる術を持っているか否かは非常事態時に情報獲得スピードが全然違ってきます。
また現在セブ在住の日本人のモラルの高さにも感銘しています。パニックになってもおかしくない状況で、多くの人々がSNS上で有益な情報や現地状況を共有しており、助け合っているのが見られます。本当に素晴らしいと思います。
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